ヒキモトのこだわり【素材編】

カナッペモールドイメージ

はじめに

一般的に、料理を作るときに使用する金属は安価で身近な金属を使って製品化しています。

金や銀を使用する料理道具も世の中にはありますが、料理道具としては高級過ぎて不向きです。

料理道具として主に使われている金属は銅、鉄、アルミニウム、ステンレス、チタニウムなどです。各金属の特徴について順次述べていきます。

熱伝導性が一番優れていること。鍋などの製品にすると内熱量で調理ができるため、エコ(ECO)になります。

銅には殺菌効果があると言われています。しかし、昔から毒塩が出ると忌み嫌われますが毎日のように使用すれば問題ありません。

また、毒塩そのものも学説的には関係ないと言われています。

銅の仕入価格は、キロ単価が高い材料です。世界の経済情勢に何かあれば単価に影響が出る材料です。

丈夫で、熱の吸収が良いです。一度の焼きこみですぐ使用できます。

フライパンや中華鍋は表面が黒くなっている素材のものをお選びください。

白く見える鉄製のフライパンは何度も焼きこまなくてはなりません。

料理が焦鉄は水分を嫌う金属なので錆びます。料理器具などは錆びないようにメッキをします。

料理鍋としてはフライパン、中華鍋など板材で成形されたもの以外に、ホーロー製品または鋳物製品などがあります。

鉄の仕入価格は、キロ単価が世界中どこの国でも安い材料です。建物や車、鉄道、船舶など、世の中で鉄ほど使用されてる金属は他にはありません。

アルミニウム

銅に次いで熱伝導性がよく、少ない熱量で調理ができます。金属で一番軽いです。

銅類、天版、ボウル、アルミ缶など、少ない熱量で加工され様々な製品に生まれ変わる軽くて丈夫なエコ(ECO)材料です。

しかし、アルミニウムは「電気の缶詰」と言われ、土の中から素材になるまでに多量の電力が掛かります。

この時は環境には良くないかもしれませんが、材料になれば少量の電力で製品化が出来ます。

アルミニウムは料理道具に限らず、あまり手を加えることなく美しい製品が出来上がります。

アルミニウムの仕入価格は、キロ単価が銅ほど高価ではありません。あまり変動がなく安定しています。

熱量(ガス代・電気代)を考えるなら、アルミ製品をおすすめします。

ステンレス

ステンレスは熱伝導が悪く、鍋として熱量がかかります。しかし、保温性が優れています。

ステンレスは錆びにくく、水筒や炊飯ジャーなどに向いていると思います。

ステンレスは大きく分けると2種類あり、磁石の付く材料と磁石の付かない材料があります。

ステンレスの仕入価格は、銅とアルミニウムの中間でキロ単価が少し高めです。

特に磁石の付かない材料の方が高くなります。

近年、IH調理器が普及されています。磁気を応用した機器ですので、ステンレスの磁石の付く物や鉄製ホーロー(鉄の上にガラス繊維を施したもの)などは、

IH調理器メーカーでは反応する調理器具として販売しています。

しかし、正直なところ製品によっては磁気の反応はいまいちです。

チタニウム

チタニウムはアルミニウムとステンレスのハーフの特徴を持っています。

軽くて丈夫ですが、表面が白っぽいため1、2回の焼きこみでは機能しません。

料理道具としてフライパンや中華系の鍋が出回っていますが、この金属は整形がいまいちです。

料理道具より、もっと高価な航空機やロケット部品の加工に一番適している金属です。

チタニウムの仕入価格は、キロ単価が銅よりも高い材料です。